【予科】彫塑(ぬいぐるみ模刻)

  • 2019.08.23 Friday
  • 17:57


モチーフと制作中の作品

 
予科5月のカリキュラムは「彫塑」でした。久しぶりの粘土に、予科生達は大喜び。ねらいは「量と質を粘土に込める」です。4月に「丁寧に見つめる」というねらいのもと、「形・明暗・材質・空間」を手掛かりに、観察力を高める訓練を致しました。その経験を活かし、今回は立体作品に挑戦です。絵画(平面)と彫塑(立体)の両方を学ぶことで空間感覚を向上させることが見込めます。



制作風景(予科午後クラス)



制作風景(予科午後クラス)

 
まだ幼い子供たちは、目の前にあるものを分析的に観察することに慣れていません。しかし、ちゃんと意識させることで、立派に観察することが出来るようになります。当初、子供たちはお猿さんの目・鼻・口といった表面的な部分のみに意識が集中します。しかし、そういった表面的なものは、お猿さんの頭部・胴部・手足の量(マッス)や比率(プロポーション)の上に成り立っているものという事に、まずは気づかせる必要があります。それをマスターした後に、表面の毛の質感を意識させます。



生徒作品(小学2年生)



生徒作品(小学2年生)



生徒作品(小学3年生)



生徒作品(5歳児)

 
そもそも粘土には量が伴います。そこが絵画とは大きく異なるポイントです。目の前の物を「量」として捉える感覚が皆さんにはお有りでしょうか?大抵はあまり意識したことが無いと思います。また、今回は「お猿さん」を作るのではなく、「ぬいぐるみのお猿さん」を作ることを意識させました。ぬいぐるみのふわふわした質感を、ベタベタした粘土でどのように表現するか、子供たちはとても良く考え、そして様々な工夫しました。へらやフォークで粘土をひっかき、逆立ててみたり。像の表面を濡らしてから指で叩いて毛羽立たせてみたり。雑巾を押し当てて跡をつけてみたり。



ふわふわの毛の表現

 
今回、予科生達は楽しみながらも、とても重要な感覚を、また一つ身に着けることが出来ました。目の前の物を観念的にとらえるのではなく、自らの目で本物の美しさに気づく研ぎ澄まされた感性を、これからも予科生達には磨いてもらいたいと考えております。



絵画教室下落合アトリエ

講師 村尾 成律

www.shimorie.com

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