レクリエーション授業 「短編映画鑑賞会」「アート・ワールドの紹介」

  • 2019.06.16 Sunday
  • 23:13
 2018年度年度末コンクールが本年2月から3月にかけて開催されました。コンクール期間の最終日には、全クラス合同講評会が開催され、その際生徒一人ひとりに成績表が渡されます。以前は1週間で採点、成績表作成、新年度資料作成、内覧会展示を行っていましたが、近年の生徒数増加により、1週間で上記の仕事を終える事が難しくなってまいりました。そこで、採点等の期間を2週間頂戴し、より充実した成績表の作成を目指すこととさせて頂きました。そこで2018年度より、採点期間中の授業を「レクリエーション授業」と致しまして、通常授業とは一味違う内容をお楽しみ頂く事と相成りました。



年度末コンクール採点の様子

 
今回のレクリエーション授業は、前半は「短編映画鑑賞会」、後半は「アートワールドの紹介」を行いました。授業前半、予科生と本科生共に鑑賞した映画は、チェコのアニメーション作家ヤン・シュバンクマイエルの「闇・光・闇」、「対話の可能性」、「フード(ブレックファースト、ディナー)」。カナダのアニメーション作家ライアン・ラーキンの「シランクス」、「シティスケープ」、「ウォーキング」、「ストリートミュージック」。そして2005年アカデミー短編アニメ賞を受賞したクリス・ランドレス監督の「ライアン」。日本のアニメーター村田朋泰によるGalileo
Galilei「サークルゲーム」のミュージック・ビデオです。



ヤン・シュバンクマイエル「闇・光・闇」



ヤン・シュバンクマイエル「対話の可能性」



ヤン・シュバンクマイエル「ブレックファースト」



映画鑑賞中(本科・予科午前クラス)



映画鑑賞中(本科・予科午前クラス)



ライアン・ラーキンのDVD



ライアン・ラーキン「シランクス」



クリス・ランドレス「ライアン」



映画鑑賞中(本科・予科午後クラス)



映画鑑賞中(本科・予科午後クラス)



村田朋泰「サークルゲーム」



村田朋泰「サークルゲーム」



映画鑑賞中(本科・予科夜間クラス)



映画鑑賞中(本科・予科夜間クラス)



映画鑑賞中(本科・予科夜間クラス)

 ここで前半の「映画観賞会」が終了し、予科生達は帰宅となります。後半は本科生のみで「アートワールドの紹介」です。

 本教室の生徒たちはみんな美術が大好き。でも実際、美術の世界ってどんな世界なの?って思っている人もたくさんいるはず。そこで、私がこれまで経験してきたことを交えながら、「アートワールド」について解説を致しました。



東京藝術大学美術学部



私の芸大時代のアトリエ



制作中の私(芸大絵画棟のアトリエ)



芸大石膏室



銀座



村尾成律個展「怪物は灰色世界で産声をあげる」銀座・Gyallery Q



ドイツ、オッフェンバッハ・アム・マイン



村尾成律個展「Out of Tokio」ドイツ・オッフェンバッハ・galleria Huhsam



村尾成律個展「Out of Tokio」ドイツ・オッフェンバッハ・galleria Huhsam



韓国国際アートフェアー会場(韓国・釜山)



韓国国際アートフェアー会場(各国ギャラリーのブース)



韓国国際アートフェアー(招待作家の展示・左から6枚目と7枚目が私の作品)



韓国国際アートフェアー招待作家の掲示





ニューヨーク、タイムズスクウェアー



アジアン・コンテンポラリー・アートフェアー(アメリカ・ニューヨーク)



アジアン・コンテンポラリー・アートフェアー会場



アジアン・コンテンポラリー・アートフェアー(私の所属画廊の展示ブース・正面2枚と右壁上奥2枚は私の作品)



ドイツ、ケルン



アートフェアー21(ドイツ・ケルン)



アートフェアー21(正面奥はラウシェンバーグの作品、右の立体はリキテンスタインの作品)



アートフェアー21(アンディー・ウォーホルの作品)



アートフェアー21(トム・ウェッセルマンの作品)



アートフェアー21(村尾成律の展示ブース・画中全て私の作品)



オークション(クリスティーズ、世界二大オークションの一つ、フランシス・ベーコンの作品が競売にかけられています)



オークション(サザビーズ、世界二大オークションの一つ、ジャン・シャオガンの作品が競売にかけられています)



オークション(ポーリー、このオークションで私の作品が競売されました)



オークション・カタログ(ラベネル・オークション)



コレクターの寝室

 
まず始めに美術を学ぶための大学をお見せしました。そして美大を卒業したら、アーティストがどのような活動をするのかを紹介しました。画廊での「個展」、アートの見本市である「アートフェアー」、作品を競売する「オークション」、そして作品を購入する「コレクター」の存在。ほかにもビエンナーレやトリエンナーレと言われる「国際展」、美術館の展覧会などのお話も致しました。

 あまり美術に深く関わりのない方は、日常で美術作品に値札が付いている光景をほとんど見た事が無いのではないでしょうか。通常、小学校の図工や、中学・高校の美術の授業などでは、作品制作の指導は行っても、社会の中で美術がどのように流通しているかについては、まず触れることは無いでしょう。美術の学習においては、とかく生産(作品制作)のみに焦点が当たりがちですが、どのように消費(販売・購入)されているのかを知ることも、現代社会における芸術の在り方を考える上で、実はとても大切な学習なのです。皆さんが今度美術館に行った時は、作品を「鑑賞」するだけではなく、「購入」するとしたらどの作品にしようかな?・・という視点で観てみると、普段とは違った楽しみ方ができると思いますよ。ぜひ画廊にもどんどん足を運んでみましょう!



 今回のレクリエーション授業は、前半の「短編映画鑑賞会」、そして後半の「アートワールドの紹介」と、盛沢山の内容でしたね。これからきっと、この授業を受けた生徒たちの中から、アーティストやデザイナーを目指す子が出てくることでしょう。今回の授業が、そのような子たちの感性を刺激し、そして目指す未来を少しでもクリアにする一助となれば本望です。



絵画教室下落合アトリエ

講師 村尾 成律

www.shimorie.com