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自然との対話

  • 2020.01.17 Friday
  • 15:20
身体感覚を呼び覚まそう



 生きている実感に、胸躍らせたことがあるだろうか。それは見るものや聞くことすべてに精彩を与え、生きる勇気となって胸の中に息づく。しかし、ただ待っているだけでは、この実感を得ることはできない。自ら求めて行動し、普段は眠っている身体感覚を呼び覚ますことが必要だ。自然の中で、身体感覚を解き放とう。揺れ動く光と影。匂い。大気。気温と湿度。足の裏に伝わる大地の感触は、あなたのなかのみずみずしい生命力を引き出し、風の肌触りは季節の変化を教えてくれる。身の回りの細やかな変化を全身で味わい、素朴で力強い実感を積み重ねていこう。そうした体験の積み重ねが、あなたの感性をしなやかに鍛え、生きている実感へと導く。それはやがて、あなたの表現に生かされていくだろう。



素肌で感じる



 日だまりの地面をはだしで歩く。しゃりりと乾いた音を立て、落ち葉が砕けた。落ち葉の間の暖かな空気が、くるぶしを包む。落ち葉の破片が軽やかに舞い上がり、らせんを描いて舞い落ちる。



光を感じる



 絶え間なく移り変わる、光の表情を追いかける。伸び縮みする影の動きや、降り注ぐ光のぬくもり。季節や時刻による光の変化は、さまざまなものの色まで変えてみせる。



生命の鼓動を聞く



 大きな木に耳を押しあてると、こもったような鼓動が聞こえた。自分の心臓の音だ。春になれば水を吸い上げる音が聞こえる。冬は活動を控えて眠っている。木も生きている。



風を見る



 軽やかな感触を残して、風が指の間をすり抜けていく。同じ風が木の枝をざわめかせるのを見る。いくつもの身体感覚が連動して、目に映らない風の動きを教えてくれる。



(美術II、野田弘志ほか著、光村図書出版、2〜3頁から抜粋)







































































































 

 わたしたちの心と身体は、自分自身の存在を規定するものであり、何かを生み出す力の源だ。だがわたしたちは、この二つを別々にとらえてはいないだろうか。人間の芸術や創作の営みは、心と身体が同時に高められることによって生み出されてきた。わたしたちの周囲の自然や街、そして人々によって刺激を受けた心と身体こそが、自由で力にあふれた美術を育む。目を開き、耳を澄まし、手を伸ばそう。わたしたちの世界に向かって。

(美術II、野田弘志ほか著、光村図書出版、裏表紙から抜粋)



絵画教室下落合アトリエ

講師 村尾 成律

www.shimorie.com


 

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